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【英語習得 実践編④】リーディング・ライティング編

Captain
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皆さん、良いゴールデンウィークは過ごせましたか?

うちの大学はカレンダー通りではないので、教員にはゴールデンウィークというものが存在しません。普段と変わらない講義ウィークでした!

さて、この【英語習得】シリーズも、いよいよ残り2回となってきました!

まだまだ僕の経験からお伝えしたいことはあるのですが、今回を含むあと2回で一旦区切りをつけ、次のトピックへと移っていきたいと思っています。

はじめに

今回は前回のリスニング・スピーキング編に続き、リーディング・ライティング編!

日本の英語教育は今まで、リスニング・スピーキングよりもリーディング・ライティングがメインで行われてきたため、皆さんにはより馴染みがあるエリアかもしれません。

こちらも、【英語習得 実践編】2カテゴリー勉強法でお話しした、「インプットからのアウトプット」を基本に行なっていきましょう!

また、今回の方法は前回のリスニング・スピーキング編でお話しした方法を、「読み・書き」に当てはめるという非常にシンプルな内容です。

サクッといきましょう!

Reading & Writing向上Tips

その1: とにかく目に入れられるあらゆる情報源を英語にする

日々の生活で、自分が目にするものをできるだけ英語化してしまいましょう!

これは、まさに僕が【英語習得 実践編①】でお話しした「環境づくり」です。

ちなみにこちらに関しては、僕は以下のことを行いました。

  • 携帯電話・パソコンの表示言語・OS・アプリを日本語から英語に変えた(普段から使うMicrosoft OfficeのWord, Excel, PowerPoint, Outlook含む)
  • ニュースは、Yahoo! Japanなどの日本語で書いてあるサイトではなく、Japan Timesなどの英語媒体で読むことにした(Yahoo! Japanのアプリ・Bookmarkを消去し、Japan Timesなどのアプリ・Bookmarkに置き換えた)
  • Googleで何かを調べるとき、基本的に英語で調べるようにし、全然わからない時は、日本語でのサイトで読むようにした など

その2: わからない単語を調べ、そのセンテンスごと書き出す

これは前回のリスニング・スピーキング編からの応用ですが、「その1」を行なっていると、意味を知らない単語に出くわします。

その際、その単語の意味を調べ、そのセンテンスごと書き出します

できればその単語の意味を調べるときも、「英英辞典」を使った方がより効果的でしょう。

「英語を理解するために、英語を使う」

これは上に述べた「その1」をすることにもなりますし、習慣化させることで、さらに英語力が飛躍的に向上していきます。

また、ここで行なってほしいことが2つあります。

その「わからない単語」は、①どういった文脈で、②どの単語と一緒に使われることが多いのかを認識することです。

我々が、時と場合に合わせて日本語の言葉を選ぶように、英語も時と場合によって、使う単語が違います。

この間スウェーデンにいる僕の共同研究者の先生が、日本の大学職員からメールを受け取りました。

彼はある研究資金を獲得したのですが、「個人的な理由でその研究がその期間にできなくなったため、資金を返却しなくてはいけなくなった」という状況でした。

その際、担当の職員から受け取ったメールに「Condolence」という単語が入っていたことに、本人は驚いたそうです。

ちなみに、この単語は誰かが亡くなった時、その遺族や友人に対して送る「お悔やみを」という意味です。

研究費を返金しなくてはいけなくなった時に「残念です」の意味で使わない単語ですし、僕も誰かが亡くなったとき以外で、この単語を聞いたことはありません。

この大学職員の方は、悪気があったわけではないと思います。

しかし、このように使う単語と状況が合ってないと、うまく伝わらないどころか、今回の例のようにオフィシャルなやり取りとして使用された場合、相手に気を悪くされてしまうでしょう。

こういったことは、英語初心者にとって誰にでも起こり得ることです。

なので、その単語を覚えるときは、必ずその文章全て書き出しどのようなコンテクストで使われているのかをしっかり認識しましょう。

「一文書き出しただけじゃわからない!」と思う方は、辞書などを引くと、例が数文載っているので、そちらで確認するのもいいでしょう。

その3: その単語を使って、普段自分が使いそうな別センテンスを作って書く

こちらも前回のリスニング・スピーキング編の応用です。

新しい単語と、それが使われるコンテクストが理解できたら、その単語を用いて、自分が「普段使うだろうなぁ」というような文章を作ってみましょう。

このアウトプットを重ねていくことで、自分がその単語を使えるケースが増えていきますし、その単語が頭の中に定着します。

TOEICやTOEFL、IELTSの教科書などに書いてある文章例をずっと映し書きする方もいますが、これは「その例文」を覚えることにはなっても、「自分で何かを作り出し、伝える」という「実際に使える英語」になるのには遠回りです。

まず、新しい単語を覚えたら自分の生活で似たようなコンテクストを思い浮かべ、使ってみる。

この繰り返しで、単語習得・アウトプット力が飛躍的に向上します。

この際、その単語の使い方が合ってるかどうかわからない場合、確認する方法が2つあります。

1つは実際にその自分で作った文章をDouble Quotation Mark(二重引用符)xxxxxxxxxをつけて、Googleで検索してみましょう。

使い方が合っていれば、その文章が検索結果に多く引っかかるはずです。もし、合っていなければ、検索結果に引っかかりません。

もう一つの方法は、Ludwigというアプリを使って自分の文章を入れてみましょう。

これをすることで、自分の単語の使い方が合っているのか、合っていなければどういった使い方がいいのかなどヒントをくれるアプリです。

無料版だと1日に数回しか検索できませんが、有料版だと回数に制限がありません。

出展:Ludwig (https://ludwig.guru/)

その4:「自分用」に書くものを全て英語表記に変える

最後はリスニング・スピーキング編と一緒で、とにかく書く!書く!書く!

誰か書く相手がいる場合は、どんどん書いて送る!

まずはFacebook、Instagram、TwitterなどのSNSでもいいし、MessengerやLINEなどのコミュニケーションツールでもいいので、とりあえず発信してみる!

もし自分の伝えたいことが、うまく伝わらない場合、相手が「どういうこと?」聞いてきたりとか、自分の意図した答えを返してきません。

その時に、「どうすればうまく伝えられるかを考えればいい」のです。

他にも、自分のメモ帳、手帳、スケジュール帳、日記、授業ノートなど、ありとあらゆるものを、英語で書く習慣をつけてみましょう

これを行なっていくと、英語が「勉強すること」ではなく、だんだん「生活の一部」となっていき、自分の英語習得に最適な環境を整えることができるようになるでしょう。

ちなみに、僕も全てのメモ帳・手帳・スケジュール帳・パソコンのメモを英語でとっています。

ちなみに、ここでノートやメモを取るときは、単語のみではなくできるだけ「フル・センテンス(完結した文章)」で書いてください。

これをすることで、日頃から「しっかりとした文章を書く」という練習にもなります。ある程度上級者になってきた段階で、フレーズや単語のみにするのがいいでしょう。

自分の書いた文章が文法的に合っているのか確認したい場合は、簡易的なものであれば、Microsoft Wordの文法・スペルチェック機能もありますし、Grammarlyなどの文法・スペルチェックソフト(無料)もあるので、そちらで確認するといいでしょう。先ほどあげたLudwigも使えると思います。

さいごに

この実践編、4回にわたって色々とお伝えしてきました。

それらを簡潔にまとめると以下になります。

  1. 意志ではなく、環境整備をしっかりすること
  2. インプット・アウトプットを繰り返し行うこと
  3. リスニング・スピーキングに特化したインプット・アウトプットを行うこと
  4. リーディング・ライティングに特化したインプット・アウトプットを行うこと

さまざまなことをお話ししましたが、伝えたいことはシンプルです。

何かを始める際、「続けられる環境」を作り、目的に合ったインプット・アウトプット繰り返していくことで成長していく。

僕はこれらの方法で英語を習得しました。

「英語習得したい!」と思われている方はぜひ参考にしてみてください。

次回のこのシリーズ最終回では、「番外編」として英語習得を考える人が、頭に入れておかないといけないことの最後のTipsを紹介します。

「なんで一生懸命頑張ってるのに、英語力が伸びないの?」と思われている方や、「海外に行ったら自然と英語力って伸びるんでしょ?」と思われている方に、僕なりの答えをお伝えできたらと思っています。

それでは、ゴールデンウィーク明け!

五月病にならないように、ゆっくり・ぼちぼちやっていきましょう!

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