ミライへのタネ
-Pay it Forward-
PROF'S LIFE

春セメスター前半戦を終えて

だんだん暑くなってきましたが、みなさんお元気ですか?

今週、うち大学は「クォーター・ブレイク」と言い、講義が無い週になっています。

他の大学であれば、2セメスター制(春・秋)がスタンダードなのですが、うちの大学は、「セメスター制」と共に「クォーター制(セメスターを2つに分割したもの)」という以下のような仕組みがあります。

春セメスター

  • 第1クォーター(前半)
  • 第2クォーター(後半)

秋セメスター

  • 第1クォーター(前半)
  • 第2クォーター(後半)

そして、第1クォーターと第2クォーターの間に半週〜1週間ほどの「クォーター・ブレイク」という「講義の無い週(学生にとっては休み)」があります。

このシステムに伴い、履修科目もセメスター単位の科目もあれば、1つのクォーターで完結するクォーター単位の科目もあります。

セメスター単位の科目は1週間に1回開講、15週間。そしてクォーター単位の科目は1週間に2回開講、半分の7.5週間で完結する感じです。

今回は2022年春セメスター前半戦(第1クォーター)を終えての「気づき」をいくつか紹介したいと思います!

対面講義・対面ゲストスピーチ

APUでは、この春セメスターから本格的に「基本対面」の講義が始まりました

昨年度までは「対面講義」は選択肢としてあったのですが、基本的には「オンライン講義」がメインでした。比率として、9割がオンラインで受講し、1割がクラスルームに来るような感じでした。

僕も講義をする際、2020〜2021年度はほぼパソコンの前でオンライン講義をしていました。

やはり目の前にいない受講生を前に講義をするというのは、講義を行う上でもモチベーションの維持が難しいところでもありました

[オンライン講義時代:研究室からの講義]

コロナ禍において、無観客ライブをおこなってきたミュージシャンも、最近対面ライブを再開し始め、オーディエンスのいることのありがたみを、心から感じるという話を聞いたことがあります。

僕にとって大学の講義は、届けるものは音楽とは違いますが、同じように「ライブ」です。

今年度から「対面講義」がデフォルトになり、どうしても対面で参加できない学生以外(持病や体調不良の人)は全て教室に来ることになりました。「ライブ」の始まりです。

感想としては、やはり「教える側のモチベーションには大きな差が出る」ということ。

目の前に受講生がいるといないとでは、たとえ伝える内容は同じでも、プラスアルファで「もっと伝えたい」「良い学習環境を作りたい」というモチベーションは大きく変わってきます

学生や社会人のみなさんも、何か自分が力を入れて準備してきたことを発表する際、オーディエンスがコンピューターのスクリーン上にしかいない場合と、目の前にいる場合とでは、感じ方が全然違うということは理解していただけるかと思います。

そしてもう一つ、「やっとうちの大学らしさが出てきたかな」というところです。

うちの大学はキャンパスで国内生と国際生が入り混じり、勉学に励んだり、課外活動したり、国際交流したりするというのが「大きな価値」を生み出す大学です。

昨年度、オンライン講義がメインだった頃、国内生から一番聞こえてきた声が「APUに入ったのに、キャンパスに行っても日本人しかいない。それでは、別にAPUでなくてもよかった」だったり、「コロナ禍が終わったら、国際生と一緒に色々と交流したい」というものでした。

最近の政府の留学生受け入れ規制緩和や、対面講義が基本になり、「やっと『APUらしさ』が戻ってきた」ということを実感しています。

また、ゲストスピーカーもこれまではオンライン参加だったのですが、このセメスターは実際に教室に来ていただきました。

[ファーマフーズさんにゲストスピーカーとして京都から来校していただきました]

オンライン講義にはオンライン講義での良さがあるかもしれません。しかし、僕の元ゼミ生が卒論で調査したことでもあるのですが、(少なくともうちの大学において)オンライン講義と対面講義では、受講者の集中力の持続時間、講義内容の理解度は大きく変わるようです。

まだ国際学生(留学生)が全て入国できていない現状がありますが、秋セメスターからは全ての国内学生・国際学生が同じキャンパスで交流できる日がくることを楽しみにしています。

久々の出張

この春セメスター第1クォーターに出張を再開させました。

最後に出張に行ったのが、昨年の12月。その後すぐコロナの波がきたので、控えるようにしていました。

そんな出張も今回再開させ、今回は1泊2日で、プロジェクトに協力していただいている企業の方とのミーティングをしに行ってきました。

[久々の大分空港は宇宙プロモーションをしていました]

今まではオンラインでしかミーティングをしてこなかった方々だったのですが、初めて対面でミーティングをすることができ、距離がグッと縮まりました

気づきとしては・・・対面とオンラインとでは、「人と人との距離」の縮まりの度合い・スピードが全然違うということ。

僕の場合、対面の方が何倍もその人との距離が縮まるという実感がありました。

コロナ禍においてリモートワークが導入され、オンライン・ミーティングなどで出張が減ったりする企業が多くなりましたが、「オンライン」が選択肢として存在してくると、改めて「対面で会う良さ」が浮き彫りになってきたのではないかと思います。

また、「わざわざ足を運ぶ」という行為が、今後大きな違いを生むことになるのかもしれません。

ただ、先ほども述べたように、オンラインにはオンラインの良さもあるため、今後はそれぞれを「どう使い分けるか」で戦略的な情報共有、ネットワーク構築などが可能になってくる時代になるでしょう。

おわりに

春セメスター前半戦を通して思ったことでもあるのですが、いつものことながらタイムマネジメント・タスクマネジメントに関してさらに改善する余地があると感じました。

僕自身、やらなくてはいけないことや、やりたいことがたくさんあるのですが、いかにやりくりをしても回らないという状況、「時間の有限さ」「1分1秒の大切さ」を肌で感じる状況にこの春セメスター・第1クォーターも直面しました。

この前半戦「自分の心身をケアする余裕」が全くありませんでした。交感神経も常に優位な状態が続き、体が休まらない状態でこの7週間終えました。

さまざまなアウトプットをする機会はあったのですが、インプット(読書・情報収集含む)が全くできない日々でした。

周りの職員や同じ職種である教員からも「仕事量を減らした方がいい」というアドバイスを多くいただきました。

皮肉にも「Well-beingの研究をしている本人がWell-beingを後回しにしてどうする?」と先輩の先生に注意されました(笑)

このクォーター・ブレイクで一度リセットし、後半戦に臨めたらと思っています。

6月は月曜日から金曜日まで毎日講義が入っているのですが、仕事量をコントロールしながら、「より効率の良い働き方」と「自分の心身をケアする余裕」を持って、「仕事以外の時間を楽しむ余裕」を少しでも持てたらと思っています。

今日も一緒に頑張っていきましょう!

PAGE TOP