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毎日を楽しむ人生へ:3つの習慣

「人生を楽しもう!」シリーズもいよいよ最後の回になりました。

これまで「毎日を楽しむことができない人の3つの精神」、「人生を楽しんでいる人たちの特徴3選」をお届けしてきました。

今回は「毎日を楽しむ人生へ」と称し、僕がこれから行っていこうと思っている、「3つの習慣」(アクションプラン)を紹介したいと思います。

皆さんもご興味があれば、ぜひ一緒にやっていきましょう!

もしやっていただいたら、その結果などをコメントでいただけると嬉しいです!

その1:朝の4時間に全力投球し、「休息・遊び」を生産性への投資と考える

まず、「休息・遊び」=「仕事をしていないこと」=「何も生み出していないこと」というマインドセットを取り払うことから始めたいと思います。

経営者でスタンフォード大学客員研究員でもある、アレックス・スジョン、キム・パン著の「シリコンバレー式 よい休息」という本には、休息・遊びは、「労働の敵」ではなく、同等の価値を持つ「労働のパートナー」であると書かれています。

我々は、常に「労働」を主役とし、「休息・遊び」は労働を終えて、時間が余ったら出てくる「脇役」として扱う傾向があります。

まず、このマインドセットを変えていく必要があると著者は言っています。

歴史に名を残すようなオリンピック選手、作家、デザイナー、研究者などの人は仕事と同じように休息・遊びを大事にしているそうです。

ちなみに著者の研究では、1日に10時間〜12時間以上働く研究者は、最も生産性が悪く、1日に4〜6時間働く研究者は最も生産性が高い。そして、1日7時間以上働いても生産性はほぼ上がらない「無駄労働」という結果が出ているそうです。

そして、結果を出す人は1日4〜6時間くらいしか働かず、それ以外の時間は「休息・遊び」へあてている人が多いらしいのです。結果、仕事の生産性や効率性が爆上がりするのです。

また、この本以外にも様々なところで書いてあるのが、我々日本人にとっては「残酷な真実」

寝る間も惜しんで働く人を称賛することは間違いであり、ずっと働き続ければ最大の成果を得ることができるというのは幻想であるということ。

「一生懸命働くことが正義・美徳」と叩き込まれてきた我々日本人にとっては、すごく耳障りの悪い言葉です。

でも、これらの本の著者が言いたいのは以下の2つです。

「限りある集中力を浪費せず、重要な仕事に『爆発的』に注ぎ込み、得られる最大の成果を手に入れよ。」

「そして、その集中力を次の重要な仕事に同じように注ぎ込むために、休息や遊びなどを使い、『全回復』させよ。」

朝型・夜型関係なく、本当の意味で高い集中力を必要とする「創造的な仕事」は1日朝4時間しかできないと言われています。

ダーウィンや作家の村上春樹さんも、朝4時間に集中力を費やし、その後は運動などを行い、回復をさせることで「限りある集中力や想像力」を効率的に使い、成功を収めているとのこと。

よって、本当に効率的・生産的なのは、4〜6時間だけ集中して働き、それ以外の時間はしっかりと休息をとることなのです。

とはいえ、我々の生活で4時間〜6時間で仕事を切り上げ、遊びに行くというのはなかなか難しいことでもあります。

そんな我々日本人の文化・生活リズムを考えた上で、僕が行おうと思っているアクションプランは以下です。

  • 仕事の棚卸しをする。こなさなくてはいけない数ある多くの仕事の中で、「最も」集中力・創造力を使う必要のある仕事はなんなのかを決める。
  • 朝の「4時間」をそのタスクでブロックする。基本「絶対に」その時間でなければいけないこと(例えば「講義」など)以外は、その時間への侵食を許さない。基本的に午前中にミーティングは入れない。
  • 小休息への投資。その「4時間」をぶっ通しでできる人はいいですが、それでも最後の2時間くらいはだいぶ生産性が落ちてきます。なので、1時間1回(5分)は、一旦机などから離れ、トイレ・給湯室・野外などにいき、気分転換を入れることで、小休憩をとる。(ちなみにスウェーデンの友人に聞くと、スウェーデンでは1時間に5分間の休憩を取ることが推奨されており、それが最初から給料に組み込まれているとのことでした)
  • 大休息への投資。「本気」でその4時間に集中力・創造力を投入した場合、4時間後にはほぼ「脳疲労」に近い状態になっています。なので、必ずパソコンや机などから離れ、「トレーニング」や「散歩」をし、休息することに専念する。その後で、必要であれば集中力・創造力を使わない仕事を定時までする。
  • 仕事を終えたら、仕事で使う道具に触れない。19時に仕事を終えるとしたら、それ以降携帯にもパソコンにも触れない。人の脳は単純で、場所だけではなく、手にするものでも「仕事」と「プライベート」の区別をすると言われています。なので、仕事で使うパソコンには、仕事以外の時間では一切触れないようにします。Outlookなどでケータイに仕事の通知が常に来る設定にしているなどは論外です。

その2:遊びの予定を具体的に入れておく

「人生を楽しんでいる人たちの特徴3選」でも書きましたが、毎日を楽しんでいる人は、遊びの予定を先に、かつコンスタントに入れている人が多いです。

仕事がひと段落し、時間ができた後に「何しようかなぁ」とか、「あ〜予定ないなぁ。どこか面白い場所ないかなぁ」とか探すのではなく、先にやりたいことを考えておき、仕事よりも先に予定に組み込んでおく。

先ほどお話をしましたが、「休息・遊び」は「仕事」のおまけではありません

生産性を上げ、人生を豊かにさせるためには、この二つを同等に扱う必要があります。

我々は、仕事やミーティングなどの予定はすぐに手帳に書きこみ、スケジュールを埋めるのに、遊びや休息の予定はいつだって後回しすることが多いです。

それほどまで大事な仕事なのであれば、「遊び・休息」はその大事な「仕事」の質を向上させるための「投資」だと考え、なおさらそれらを充実させましょう。

そのために、1日・1週間・1ヶ月のスケジュールを立てるときは、必ず「遊び」の時間を「仕事」と同様に、前もってスケジュール帳に入れていきましょう。

これに関しての僕のアクションプランは以下です。

  • 時間のあるときに「やりたいことリスト」を作る。毎日忙しさに忙殺されていると、なかなか「やりたいこと」は頭に湧いてこないものです。なので、寝る前とか、週末などの比較的時間のあるときに「やりたいことリスト」を作ります。
  • 「やりたいことリスト」を作るときは、5W1Hで考える。そのやりたいことは、何なのか(WHAT)?、いつしたいのか(WHEN)?どこでしたいのか(WHERE)?誰としたいのか(WHO)?なぜしたいのか(WHY)?どのようにしたいのか(HOW)?を考え、スケジュール帳に落としていく。
  • 月末と毎週日曜日に「やりたいことリスト」を見直す。仕事が予定通りうまく行かないように、遊びも天候やさまざまな要因によってうまくできないこともあります。それを月末や日曜日などに見直して、遊びスケジュールの修正を加えていく。

その3:毎日「仕事以外の楽しいこと」を自分から探す

最後は、「仕事以外の楽しいこと」を自分から探すことです。

これは上記に挙げた「その1」「その2」ができていないと、実行不可です。

「心の余裕」がないと、遊び・休息がうまくできない。

その心の余裕は、「時間の余裕」がないと生まれない。

その「時間の余裕」を生むためには、その時間を「確保」する。

これらが、上記で挙げた「その1」「その2」の内容及びアクションプランでした。

さて、それらを「毎日仕事以外の楽しいことを自分から探す」というアクションにつなげるために、僕は以下を行おうと思っています。

  • 寝る前に5分時間を作る。このアクションは1日5分あればOKです。必ず寝る前にしましょう。
  • 日記に「今日のお宝」という欄を設ける。日記をつけている人はその日記の片隅の方に。日記をつけていない人は、どんなノートでもいいです。この間文房具屋に行ったら、ジャポニカの「絵日記」が売っていました。あえて、そういったものでやるのもいいかもしれません。童心に戻れます!
  • その欄に「今日楽しかったこと・新しく何かしたこと」を3つ記す。これは精神科医の樺沢紫苑先生が推奨する「3行ポジティブ日記」と同じようなものです。ここでは、必ずポジティブなことを書いてください。ネガティブなことを書くと悪夢を見ますし、1日がネガティブな気持ちで終わります。
  • これを毎日続けていき、週末に「今週のお宝」として、見返す。これを続けていくと、「今日はどんなお宝(楽しいこと)を日記に書こうかな」と潜在意識が日々「楽しいこと」を探し始めます。1週間ごと、1ヶ月ごとに見返していくと、自分の生活の中で見つけてきた「お宝」がたくさんそこに記されていることになります。結果、新しい「楽しいこと」へのアンテナの感度が上がっていき、それを見つけやすくなります。簡単なことではありますが、精神医学的には絶大な効果があると言われていますので、試す価値ありです!

さいごに

これまでの10年ほど、ほぼ仕事だけで生きてきました。

超ワークホーリックで仕事をしてきた僕が、今回述べたことに挑戦するのは、人生を変えるくらい「大きなチャレンジ」です。

でも、人生を変えないと、人生の楽しみ・充実さは生まれてこないのです。

あの有名な著書「7つの習慣」にも書いてあります。

あなたの葬式で、弔辞を読まれる時、読まれたい内容はどちらですか?

「あなたは仕事一筋で、来る日も来る日も仕事に打ち込み、数々の成果を出してきましたね。頑張りました。これからはゆっくり休んでくださいね。」

「あなたは仕事も私生活も充実させ、周りの人ともたくさん笑顔で過ごし、本当に人生を楽しんできましたね。あなたの笑顔を見て、僕たちもすごく幸せな時間を共に過ごせました。」

以前、僕の仲の良い知り合いに言われたことがあります。

あなたの大切な人にとって「一番の幸せ」は、あなたの苦しんでいる・疲れている姿を見るのではなく、あなたが毎日笑顔でイキイキとしている姿を見ることなんだよ。

この言葉、胸に刺さりました・・・。

頑張ることは大事。仕事での大きな成功を目指すのは大いに素晴らしいことです。

ただ、日々の楽しさを犠牲にしてまで身を削ることは、自分だけではなく、周りの人も不幸にしています。

「仕事での成功」も大事です。

でも、我々は「人生での成幸」を忘れてはいけないと思います。

僕は今後、日々の生活・人生を充実させていくために、「毎日を楽しむこと」へ挑戦してみたいと思います。

そのために、まず上に挙げたことから始めていきたいと思います。

そうすることで、自分だけではなく、同じようにワークホーリックで、苦しみから抜け出せない人たちへ何かしらの「道標」を示せたらと思います。

最後に、この言葉をもう一度自分自身、そしてこれを読んでくれている全てのひとへ送ります。

「人生は、毎日が宝探し」

ここでいう「宝」とは「自分が楽しい」と思うこと。

毎日の生活で「楽しい」「嬉しい」「感動した」と思えることは、必ず存在しています。

そんな小さな「宝」を見つけることのできる心の余裕を作り、寝る前に「今日のお宝」という日記に記していく。

「毎日を楽しむ」ために、あなたの「宝探し」してみませんか?

一度きりの人生、そして「限りある人生」です。

一つでもあなたの身の回りにある「お宝」を見つけて、毎日を楽しく生きていきましょう!

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