ミライへのタネ
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ACADEMIA

“CAPTAIN HIRO” 誕生秘話

ついに待ちに待っていたものができました!

実は、このブログ兼ホームページを制作した際、CAPTxHIROの前Executive MemberであるDeva にアバター作成をお願いしていました。

ついに出来上がりました!いやぁこれは嬉しいです・・・。

でも、このアバターを見たときに、「なぜ海賊船長なの?」と思った方。

そしてCAPTxHIROのページを見てくれた方は、「なぜロゴが船のイカリなの?」と思った方がいるのではないでしょうか。

今回はアバターの紹介と共に、なぜ僕が一部の学生に「キャプテン(船長)」と呼ばれるようになったのかを「CAPTAIN HIRO誕生秘話」としてお話ししたいと思います。

はじめに

みなさんは「大学の授業」と聞いたら、どんな光景を思い浮かべますか?

先生が黒板の前に立ち、90〜100分くらい延々と講義内容を喋る。

たまに隣に座っている学生や友人と、意見交換をする。

そんな光景を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

これは学生の間では「座学」と呼ばれるスタイルのようです。

昔からの伝統的なスタイルで、素晴らしい講義をする先生もたくさんいらっしゃいます。

ただ、個人的には、このスタイルはつまらないと思っています。

では、僕はどうしているか・・・。

満足度の高い講義とは

その前に「満足度の高い講義」とは何か、「サービス提供」という観点から、お話しさせてください。

あるサービスを提供され、その質を判断する際、我々は2つの要素をもとに判断すると言われています。

  • その「サービス自体」の質はどうだったか(例:美容院であれば、仕上がり。レストランであれば、食事をした料理など)
  • どのようにそのサービスを受け取ったのか(例:美容師はフレンドリーで話しやすかったか、ウエイター・ウエイトレスは笑顔だったかなど)

これは教育現場も同じです。

「教育」というのは「サービス業」です。

伝える「内容」はもちろん、その内容の「伝え方」が、学生が「その科目に持つ満足度」に、大きな影響を与えます。

例えば、Aという理論・概念を教えてもらうとき、教授Xは延々と説明だけします。

一方、教授Yは、身近な例を使ったり、アクテビティをしたり、実体験を話したりしながら、感情豊かに面白く伝えます。

最終的に伝えられる理論・概念は全く一緒です。

どちらの講義が、自分にとって「より満足度の高い講義」といえるでしょう?

満足度の高い講義は、多くのメリットを生み出します。

まず、満足度が高い講義は、受け手の記憶に残りやすい。

「記憶に残りやすい」ということは、実生活において、思い出しやすい。

「思い出しやすい」ということは、困ったとき・問題解決をしなくてはいけないときに、考えや行動の指針となりうる。

結果、満足度が高い講義は「使える知識」となりやすいのです。

また、満足度が高い講義は、その科目への興味を持たせやすくします

「へぇ・・・面白そう。もっと知りたいなぁ。」

人は、興味を持ったものに対し、自分から情報を集め始めます。

皆さんも、好きなカメラや服のことなど、無意識に色々と調べ、実は詳しくなっていませんか?

これが講義を通じてできれば、学生は自発的に興味のあることを掘り下げていきます。

結果、それが「専門知識」となり、社会に出る上で大きな武器となります。

僕が考える「教育」とは、「情報伝達」ではなく、「興味のタネ」を受け手に植え、それを芽吹かせる援助をするものです。

学生が講義を通じて、「興味のタネ」を手に入れ、それを芽吹かすことができれば、彼らは自分達でその苗を育て始め、花を咲かせる努力を行っていきます。

そうなるためには、まず「面白い」と思ってもらうことが重要。結果、それが「満足度の高い講義」になり、さまざまなベネフィットを生み出していくのです。

僕が初めて教壇に立った時、この「満足度の高い・面白い」講義をどうやったら実現化できるのかを考え始めました。

教育の共創

今までお話ししてきた「満足度」ですが、参加型のサービス(教育含む)の場合、お客さんが、サービス提供に自発的に関わることで、「満足度」はさらに上がるといわれています。

例えば、ヨガクラスや英会話教室において、主体となるサービスは「体験」であり、お客さんはサービス提供を「受ける側」です。

しかし、そんな「受ける側」のお客さんが、情熱を持ち、意欲的に参加することで、「サービス提供に自発的に関わる」というケースがあります。

例えば、先生から教わった新しいヨガポーズを、一生懸命ノートにとって、家で実際にやってみる。英語教室で学んだことをベースに、関連することを自分で調べ、より理解を深めていく。

結果、同じお金を払っていても、このようなお客さんの方が、受け取る充実度・満足度は、格段に大きくなります

僕は、「満足度の高い・面白い」講義の他に、この「自発的な学び」を生み出す仕組みを、教育現場にも取り入れられないかと考え始めました。

目標の具現化に向けて

色々とお話をしてきましたが、ここで本題に戻りましょう。

今日のテーマは「なぜ僕が一部の学生から『船長』と呼ばれるようになったのか」でした。

実は、これまでお話ししてきた「満足度の高い・面白い講義」の実現と「教育の共創」のメッセージ化を行う上で、使い始めたのが、「海賊船」というテーマなのです。

僕が担当する全ての講義で、第1週目に以下のメッセージを受講生に伝えています。

今から、この教室を1つの「船」と思ってください。

我々は、これから1セメスターの間、「(科目名)の習得」という船出に出ます。

この船において、我々の目的地(ゴール)は(科目名)の基礎知識の習得と、課題などを通して得るスキルの習得です。

この船において、僕は船長の役割を担います。

船長は、船が向かうべき方向を示します。

でも、それだけでは船は動きません。

船員(クルー)が一生懸命努力し、頭を動かし、手足を動かすことで、この船が前に進み、目的地へと到着します。

この船ではみなさんがクルーです。

みなさんの努力、エンゲージメント、情熱が、この航海をみなさんにとって最高の体験へと作り上げます。

このコースにおいて、今日からみなさんは、学生ではありません。クルーです。

良い航海を始めましょう

実際、僕の講義では学生のことを「学生」と呼ばず、「クルー」と呼びます。

学生が教室に入ってきた段階で、あの有名な海賊映画の音楽が流れています。

毎回、講義の冒頭で “Welcome back to our ship!”と伝えます。

他にも、あらゆるところで「海賊船」がテーマの仕掛けを作っています。

このメッセージ・スタイルは僕がオーストラリアのThe University of Queenslandで教鞭を取り始めた時から変わっていません。

この「海賊船」テーマを使い始めたのがきっかけで、「先生」「Professor」の他に「Captain」と呼ばれるようになりました。

まだまだ、船長として未熟ですが、関わる学生のみなさんに、いつか「最高のクラスだった」と言ってもらえるのを目指し、精進していきます!

仲間のキャラクターたち

最後に、今回Devaに作ってもらった、仲間のキャラクターについて紹介します。

現在サメ、タコ、金魚の3キャラクターいます。

この中で、僕が「絶対に入れてほしい」って言ったのは、サメでした。

その理由は、僕が気仙沼生まれということ。

気仙沼産の魚介類で有名なサメ(フカヒレ)を入れてほしかったからです。

他にも気仙沼で有名な、ホヤとカツオを入れてもらいたかったのですが今回は見送りになってしまいました。

まず「ホヤ」に関しては、あまり認知されていないと言うこと。

そして、「カツオ」に関しては、サメとの差別化が難しいとの理由でした。

現在、彼らの名前も募集しています。

おすすめの名前があれば、ぜひお問合せフォームから送ってもらえると、嬉しいです。

今後、このアバターをBlogにてどんどん使っていきますので、応援よろしくお願いします!

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